生野本通中央商店街「チャリティショップKANAU」青木 洋介 さん
「チャリティショップKANAU」代表の青木洋介さんは、ここ生野本通中央商店街で社会貢献を目的としたリサイクルショップを営んでいます。市民らから無償で提供されたリユース品を販売し、その収益を社会貢献活動に取り組む団体などに寄付するというチャリティーショップは、日本にまだそれほど多くありません。
ショップを始めたのは平成27年(2015年)。それまでの10年間、国際協力の非政府組織「公益社団法人アジア協会アジア友の会」(大阪市西区)の職員として、安全な飲料水が欠乏するアジア地域に井戸を贈る活動に、主に国内で携わっていました。駅前でのチャリティーバザーを担当した経験から、常設の店舗で販売する仕組みを作りたいという思いが募り、一念発起、協会を辞めてショップの開設に挑みました。
出店場所を生野と決めていたわけではありませんでした。調査費用もないため、物件を求めて「いろんな人に聞きまくった」結果でした。同じ生野区内の商店街から、平成28年(2016年)3月、今の場所に移転しました。
お客さんがおしゃべりだけして帰ることもあります。「気軽に立ち寄れる雰囲気があるのかな。そこがこの商店街とマッチしている」と青木さんは感じています。
商店街のフリースペース「#アオハルひろば」を会場に「FURUMAIピクニック」という催しを始めました。参加者が通り掛かりの人を相手に似顔絵を描くなど、自分の得意なことを振る舞います。「商店街を楽しい場所にしたい」。青木さんの思いです。