天美駅前東商店会・「花工房 清樹園」 店主 家根谷 明義 さん
天美で50年の歴史を持つ花と緑の店「花工房 清樹園」店主の家根谷さんは、花や植木、野菜の育成について相談すると、なんでも教えてくれる頼れる存在です。家根谷さん自身が河南町で15年以上畑をされており、そこで実際に得た経験をもとに、虫や病気の対策などを具体的にアドバイスしてくれます。ちなみに畑でとれた野菜は、友人やお客様に配ったり、週に一度、地域の子ども食堂に無償で提供されたりしているとのこと。
家根谷さんが「花工房 清樹園」の店主となったのは、結婚がきっかけでした。昭和46年(1971年)の開店当時は、近隣に建売住宅が増え、その庭に植える植木や苗木を取り扱っていました。その後、フラワーアレンジメントを学び、生花事業もスタート。現在メインで取り扱っているのは野菜や花の苗ですが、生花や仏花も充実。シャボンフラワーやプリザーブドフラワーのアレンジメントもリーズナブルに取り揃えており、母の日やお正月に人気を集めています。
そして実は家根谷さん、小・中・高校のPTAの会長をすべて務めた地元の名士です。ご本人は「誘われて、ほかにどなたもいなかったので……」と笑いますが、家根谷さんのおだやかな人柄に、学校側から依頼されたのだそうです。PTA活動でご縁を得た中学校の教頭先生から学生の職業体験を打診された時には、商店街全体を説得、実現にこぎつけた実績もお持ちです。
現在も天美地区の民生委員を務め、天美駅前東商店会では役員として奔走する家根谷さん。地域の子どもたちと商店会を陰から支える、大黒柱のような存在なのかもしれません。