大利商店街「フライの森田屋」
京阪寝屋川市駅から大利商店街に入り、100mほど進んで右側に見えてくるのが、揚げたての総菜を販売する「フライの森田屋」です。店頭に置かれたショーケースに揚げる前の衣姿の総菜が並んでいますが、驚くのはその種類の多さです。コロッケ、ミンチカツ、トンカツといったスタンダードな揚げ物から、昔ながらのハムカツやアジフライ、変わり種のすじねぎコロッケやレンコンミンチカツなど、数十種類の商品が並びます。
そしてこの店を中心になって切り盛りしているのが、ご夫妻とその2人の娘さんです。以前は大利商店街の違う場所で精肉・惣菜店として営業していましたが、道路の拡幅工事のため3年前に現在の位置に移り、総菜のみを取り扱うお店として再スタートを切りました。注文したコロッケを待っていると、親子のテンポの良いやり取りが聞こえてきます。
また、マスク越しではありますが、買い物客に常に笑顔を向けているのが印象的でした。「ローストンカツ!」と威勢よく注文した人に、「ローストンカツは小さいのでいいんだっけ?」と優しく確認があります。「そう、小さいの!」。その隣では、常連らしい買い物客に商品を渡しながら、何やら楽しそうに話をするおかみさんの姿があります。
こういった、店員と買い物客の親しみのあるやり取りも、商店街のお店ならではのものかもしれません。