ハートフル91商店街・「さちや」瀬古さん
昭和48年(1973年)にオープンした「さちや」。初めの25年は子ども服を扱い、その後は少子化を見据えて婦人服に転換。それ以来長年、婦人服の販売を続けてきました。時代の移り変わりやお客様の動向を読み、流行の仕入れだけでなくオリジナル商品開発にも注力しています。
好景気の時には毎日仕入れに行かないと商品が間に合わないこともあったとか。その頃の「さちや」の特徴と言えば、ハンドマイクを使った呼び込み。「3,000円のシャツを今から30分間、1,000円で販売!」と呼びかけると、ただでさえ良い売れ行きがさらに増したそうです。今ではテレビショッピングでもよく見かける手法ですが、当時では珍しいやり方で、その先駆けとも言えるでしょう。
瀬古さん曰く、「お客様に興味を持っていただくには、アクションを起こすことが大切」とのこと。例えば、手作り市。苦戦しているお店でも、「すてき!」といった感想とともに誰かが購入すると、次々に売れるようになると言われました。こうして瀬古さんは、買い手の心理を読み、商売の「波」をつくってきたのです。
商店街のイベント時には若い仲間を後押しして盛り上げ応援していきたいと、熱く語ってくれました。