千日前道具屋筋商店街「山下金物」 山下喜代枝さん
昭和24年(1949年)創業の山下金物で、半世紀以上にわたって店頭に立ち続けている山下喜代枝さん。
お客様とおしゃべりするのが何よりの楽しみで、「またくるね」と立ち去ったお客様が戻ってくれば「おかえりなさい」と声をかけ、購入を決めたお客様に対しては「この子をよろしくお願いします」と取り扱う料理道具に対する愛着を伝えるなど、気持ちのいいコミュニケーションで、お店の信頼を日々、支えています。
そんな喜代枝さんの健康の秘けつは、朝ごはんの時間にあります。朝5時半に目を覚まし、朝食メニューはバター一切れを乗せた食パン1枚と4分の1にカットしたリンゴ、バナナ1本、チーズ。そして牛乳とコーヒーを2杯。時間をかけてゆっくりと朝食を済ませ、それからお店に出向きます。お店でのご自身の立ち位置を、「接客兼宣伝担当です」と笑いながら話す喜代枝さん。ピシッと背筋が伸びた品のある仕草や丁寧な話し口調に安心感を覚えるお客様も多く、ご自身の孫にあたる4代目の現社長さんも頼りにする、山下金物に欠かせない存在です。