藤井寺駅前北商店街「Noël」 播田 育代さん
藤井寺市で最初にフラワー教室を開いたという播田育代さん。
花の魅力を広めようと、フラワーアレンジメントや、ブリザードフラワーを教え、藤井寺市立市民総合会館(パープルホール)でブライダルフラワーデザインショーを開催。1990年の国際花と緑の博覧会にブーケを展示した実績も。現在は藤井寺駅前北商店街で播田貴史さんとともにヨーロッパの雑貨を扱う「Noël」を運営。フラワーアレンジメント教室も積極的に行い、多くの生徒を育てているといいます。
「お店を藤井寺駅前ビルに出さないんですか?」と、お客様に聞かれることもあるそうですが、育代さんにはこの商店街にこだわるれっきとした理由がありました。
実は商店街よりもずっと長い歴史を持つ播田家。大正時代、「播田種苗店たばこ販売店」としてジャガイモの種芋を販売したことからその事業は始まりました。街灯のない道を馬車が行きかう時代、陽が落ちると辺りは真っ暗。そんな中で唯一灯る明かりが、同店だったのです。店名は変わっても、先祖から受け継いだ土地で興した商売、この場所を移る理由はないと話してくれました。
観葉植物、生花、そして現在の雑貨と、時代にあわせて業態を変更してきた播田家。ヨーロッパ雑貨と花を暮らしに取り入れようという育代さんと貴史さんによる取組みには今後も注目です。