年齢を問わず利用拡大が進むキャッシュレス決済

近鉄八尾駅から徒歩約5分の「ファミリーロード」。全天候型のアーケードを設置した、買い物を快適に楽しめる商店街です。

2019年10月~2020年6月にかけて実施された「キャッシュレス・ポイント還元事業」。消費者が対象店舗においてキャッシュレスで買い物をすると、最大5%のポイント還元が行われました。

「この事業では、店舗へのキャッシュレス導入の支援もありました。負担なく端末導入ができたり、期間中の手数料を抑えられたりしたので、商店街の総会でも事業について説明を行いました」と、前理事長の佐倉愼一さんは振り返ります。

店舗ごとに導入が進み、コロナ禍の非接触推奨も重なって、現在は加盟店舗の半数以上がキャッシュレス決済を活用しているといいます。

キャッシュレス_ファミリーロード

「お客様にも店舗側にもメリットがある”やおプレミアムお買いものキャンペーン”などをきっかけに、シニア層のお客様の利用も増加しています。操作方法がわからないとおっしゃる場合には、店側が丁寧にアドバイスをしています」とも教えてくれました。

店舗での利用状況を知るため、帽子・学校制服専門店の「パリ洋品店」へ。同店では現金、クレジットカード、キャッシュレス決済ではPayPay、d払い、auPAYほか、各種決済方法を導入しています。

キャッシュレス_ファミリーロード
パリ洋品店

「現金とキャッシュレス利用はおよそ半々です。クレジットカードは制服に代表される大きなお買い物、キャッシュレス決済は少額のお買い物。なかでもPayPayとauPAYの利用が目立ちます。キャッシュレスは作業がスムーズで、おつり用の小銭の用意も減りました」と話す、代表の内田晃平さん。

キャッシュレス_ファミリーロード

ご自身も、スマホ1台だけを携帯して買い物に出かけている内田さん。「今や子どものお小遣いを、キャッシュレスで渡す家庭もあるそうです。今後一層の普及が進むと期待されますね」。

続いて2023年にオープンした、たい焼きと洋菓子販売の「poimaru.(ポイマル)」へ。同店では、現金またはPayPayで商品を購入できます。

キャッシュレス_ファミリーロード

「少額商品なので、クレジットは導入せずPayPayのみとしました」と話す、オーナーの居相(いあい)尚美さん。娘で店長の里都子さんから、「PayPayは誰でも使いやすく、支払い作業の時間短縮にもつながる」というアドバイスもあったそうです。

キャッシュレス_ファミリーロード
poimaru.(ポイマル)

「PayPay利用時には、お客様自身に金額を入力していただくのですが、シニアの方も上手に操作なさっています。『マイナンバーカードの申請手続きでポイントをもらい、利用するようになった』との声を聞くと、普及が進んでいることを実感します」と聞かせてくれました。

ファミリーロード(八尾市商業協同組合)

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