阪急十三駅の西側に位置する十三フレンドリー商店街。広いアーケードには、さまざまなテナントが軒を連ね、別の商店街ともつながっている華やかな場所です。「2025年の大阪・関西万博では、十三エリアが往来のポイントとなります」と熱い口調で語るのは、この商店街の振興組合代表理事であり淀川区商店会連盟会長の横田圭司さん。
現在、国土交通省が淀川大堰閘門を整備し、淀川河口から京都府域まで船の航行を可能にする計画が進行中。十三駅近くの淀川沿いでも、船着場を着工中です。2025年にはこの船着場から船に乗り、淀川から大阪湾に出て万博会場へ行くことができるようになります。
「江戸時代、京都伏見から淀川を渡った三十石船さながらの舟運(しゅううん)が新たな観光手段として復活します。ここ十三から船で万博会場へ行ったり、京都観光に出かけたりできるなんて、オモロイなあと、楽しみにしているんです」。
船の航行開始に伴い、淀川沿い地域を盛り上げる「かわまちづくり」が進み、船着場にもカフェやハンバーガーショップの開店が計画されているそうです。実際に航行が始まったら、十三エリアにたくさんの人が訪れることでしょう。
「このエリアにはホテルも増えてきているし、各商店街には飲食店も、コンビニエンスストアも、ドラッグストアもあって、とても便利。ぜひ淀川から十三に上陸し、商店街やその周辺で宿泊も食事も楽しんでくれたら」と、横田さんは力を込めて話します。
9月16日(土)には、「よどがわ・ゆめ万博」と称して第48回淀川区民まつりが行われました。
横田さんをはじめ十三の商店街に関わるメンバーが、淀川区商店会連盟としてブースを出店。万博のキャラクターが描かれたTシャツを着て、ジュースとお菓子のセットに商店街のマップを添えて配布しました。
こうしたイベントへの参加も、万博の盛り上がりに期待するからこそ。「万博も、その後の未来も見据えて、テナント同士のつながりも強化して、十三の商店街をもっと楽しくしていきたいですね」。
万博をきっかけに、船で十三の商店街へ訪れる人が増え、まちがさらに面白くなる。そんな未来がすぐそばまで来ています。