大阪・関西万博のイベント「地域の魅力発見ツアー春 ~大阪43市町村の見どころ~」が、5月9日(金)~5月11日(日)に開催されました。「たべなはれ」ゾーンの八尾市ブースに、1893年にお茶の専門店として創業し、昭和60年にこだわりのおそばが食べられるお店として営業を始めた「そば処楠喜(くすき)」が出展。八尾名産の若ごぼうを使った「葉ごんぼそば」を提供しました。
八尾の若ごぼうを知ってもらいたいという思いが強く、10年以上前からお店の看板メニューとして提供し続け、その地道な取り組みが実って今回の出展が決定。八尾ファミリーロード商店会理事長でもある同店店主・楠原茂さんが、自らブースに立ち販売を行いました。
“葉ごんぼそば”には“八尾若ごぼう”の葉を粉末にしたものが練り込まれています。つけだしにも若ごぼうの根と茎が入っていて、ちょっぴりほろ苦い春の味が特徴。「一人でも多くの方にお召し上がりいただき、若ごぼうを知っていただくのと同時に地元八尾の良さも発信していきたい」と、楠原さん。
1970年に行われた大阪万博では、お店の閉店後に父に連れられて会場まで訪れた記憶が鮮明に残っているらしく、55年後の今、その万博会場に自らが出展できていることに喜びでいっぱいと語ってくれました。
「地元商店街でも若い人達を巻き込んで新たな取り組みを行っており、コミュニティ形成の重要性を感じています。万博という一大イベントを通じて、人と人とのつながりを再認識することがより良い社会づくりに欠かせないと考えています。」と、熱い思いを聞かせてくれました。