戎橋筋商店街「北極 なんば本店」久保田 光恵さん
「北極のアイスキャンデー」といえば、創業77年の大阪なんば名物として有名です。現社長の久保田光恵さんは、子どもの頃から先代である両親を手伝っていました。「当時は、アイスキャンデーを1本ずつ人力で紙を巻いていて、多い日は一日で約2万本売れたので作業が夜中まで続く日もあった」とか。
商売を継ぐ際に言われたのは「安心して食べて貰えるものを安く提供して、より多くのお客様に親しんでもらいなさい」だったといいます。現在も加糖練乳を使った「ミルク」、十勝産小豆を炊き上げ冷やし固めた「あずき」など、こだわりの味を低価格で販売しています。
久保田さんは「店を継いで人生がガラリと変わりました」と話します。「いろんなことに挑戦した分、失敗も数知れず。でも失敗から学ぶこともあるので挑戦は続けます。切り替えは得意なんで(笑)」と、人生そのものを楽しんでらっしゃるようです。「今後も100年は続く店に成長させたい」と力強く話していました。
久保田さんは現在、戎橋筋商店街副理事と事業宣伝を担当しています。「時代は移り商店街のお店が入れ替わり、何より客数が減りましたし、随分と様変わりしました。ただ『昔は良かった』と言うのは簡単です。昔が今に上手く繋げられるよう、いろんな事業に取り組んでいるところです。若い世代から、わざわざ一軒のために来街くださる年配の方まで、幅広い世代が安心して買い物してもらえる商店街にしていきます」と意気込まれています。
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