庶民的な店が立ち並ぶ、ちょっとした幸福を感じられる商店街
門真市にある京阪電鉄古川橋駅の、北側すぐの場所にある古川橋本通商店街。庶民的な飲食店や和菓子店、理容店などがあり、地域の人たちに親しまれています。昭和の時代、周辺に大阪有数の大企業がいくつもあったことから、同商店街も発展しました。
住所が「門真市幸福町」にあることから、「ちょっと幸せ感じる街」をテーマに各商店が商売を展開。平成14年(2002年)には北海道帯広市幸福町との交流イベント「幸福フェスティバル」も開催し、北海道幸福町名産メークインの即売会や幸福駅標の特別展示、「愛国から幸福ゆき」切符の販売などが行われました。
今も帯広市の幸福町から2町の友好の証として譲り受けた国鉄時代の幸福駅の駅標を「幸福さがしスタンプラリー」のイベント時に特別展示する等されています。
アーケードは無く、晴れた日はカラー舗装された商店街の路面や明るい装飾に彩られた商店看板などが陽光に映えます。ノスタルジックな昭和気分に浸ることのできる商店街です。
住所 |
〒571-0066 門真市幸福町16 |
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商店街インタビュー
古川橋本通商店街ができたのは昭和30年(1955年)頃です。当時は守口市から京阪電鉄の古川橋駅を利用される方々も商店街を通られましたが、地下鉄(大阪メトロ)の大日駅ができると人通りが減りました。それで、少しでもにぎわいを呼び起こそうと、毎年10月の体育の日の辺りにラブリーフェスタというイベントを行っています。コロナ禍でこの2年は開催できていませんが、なんとか今年は復活できるよう取り組んでいます。
商店街の東側がいま再開発中で、駅前直結のタワーマンションが建つ予定です。500世帯ほどが入る、大きなマンションです。そこに入居される方々が直接駅に向かうのではなく、日々商店街を通ってもらうためにはどうすればいいのか。そのためにも商店街の魅力をどう高め、どう発信していくのか。それを現在、門真市さんにもご協力や助言をいただきながら、商店街を挙げて様々な面で模索しています。
商店街の所在地が門真市幸福町という縁起の良い地名です。それで、昭和の終わり頃に「幸福行きの切符」で話題になった北海道の幸福町を訪ねまして、自治体ではないので「姉妹都市」とかではないのですが、友好関係を築くことができました。その時に国鉄幸福駅の木製の駅名標を譲り受けまして、商店街の事務所に保管してあります。いまは一般に見ることができない状態ですが、これを展示して公開したいと考えています。
昭和から続く、どこか懐かしさを感じられる商店街です。商店主も二代目、三代目が多く、アットホームな雰囲気が魅力だと思います。また、商店街全体で空き店舗が少なく、もし空けばすぐに入居される状態で、新しい店も仲良く共存しています。この先ももっと楽しく明るい商店街にしていきますので、ぜひ一度お立ち寄りください。
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