大阪・関西万博のイベント「大阪ウィーク~春~」。
その一環として、大阪府内の市町村が主催となって地域の魅力を発信する「地域から未来へつなぐ~継承される大阪の文化・技術・知恵~」が、5月9日(金)~18 日(日)にわたって開催されました。
会場のひとつEXPOメッセ「WASSE」では、「地域の魅力発見ツアー春 ~大阪43市町村の見どころ~」を実施。5月11日(日)には「たべなはれ」ゾーンの堺市ブースに、1909年創業の老舗和菓子店「浜寺創菓庵 美乃や」が出展しました。
ブースでは、諏訪森商店会理事長でもある同店店主・高田和夫さんが、練り切りの実演販売を実施。花やこいのぼりなど、美しい上生菓子が生まれていく様子に、見学者は動画を撮影するなど興味津々。修学旅行で訪れたという中学生からは、「和菓子づくりや堺市のことを初めて知り、とても楽しかった」という声を聞くことができました。
「さまざまな伝統産業がある堺市を、多くの方に知っていただきたいですね。私自身は和菓子文化を伝えることで、“わがまち堺”を国内外に発信していきます」と、高田さん。
販売では、生地に焼き芋の皮をひいて焼き上げた「スイートポテト」が好評だといいます。さらに高田さんは、「90年以上の歴史ある味わいを守り続け、次世代に継承していきたいと考えています」と語ってくれました。
ご自身の万博の思い出として、「1970年の大阪万博へは、月の石などを見学するために何度も通いました」と振り返る高田さん。「このイベント出展が、2025年大阪・関西万博への初訪問。各国の取り組みを見学したり、大屋根リングを散策したりできるのが楽しみです。万博を通して、地元大阪の魅力を多くの人に知っていただく機会になれば嬉しいですね」と、思いを聞かせてくれました。