日本橋筋商店街・「和宗総本山 四天王寺」
大阪メトロ谷町線・四天王寺前夕陽ケ丘駅から南へ徒歩約5分のところに、聖徳太子が建立した七寺のひとつ、日本最古の官寺「四天王寺」があります。
見どころが多い四天王寺で、まずは中心伽藍(がらん)のお参りへ。
伽藍は「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれる日本最古の建築様式で、「講堂」・「金堂」・「五重塔」・「中門」・「西重門」・「回廊」とで構成されています。
最も古い歴史を持つのが、五重塔。塔の中心の柱を支える礎石には、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)からの利救(りく:人々に功徳を施し、救済すること)という聖徳太子の悲願を込めて、お釈迦様の御遺骨である仏舎利六粒と、聖徳太子自身の髻髪六毛が納められました。そのため、塔は別名「六道利救の塔」とも呼ばれています。
現在の五重塔は戦後復興の塔で、鉄骨コンクリートで造塔されているので内部を拝観でき、最上階からは大阪市内を見渡せます。この五重塔には、あべのハルカスとのツーショットをおさめることができるフォトスポットもあります。
中心伽藍の次は、その隣にある太子殿(聖霊院)へ。太子殿は聖徳太子をお祀りしているお堂で、前殿には十六歳像・太子二歳像・四天王、奥殿には1月22日のみ公開される秘仏・太子四十九歳摂政像が祀られています。
四季折々の風情を楽しめる日本庭園「本坊庭園(極楽浄土の庭)」も覗いてみましょう。
広さ約10,000㎡の池泉回遊式庭園には、仏教説話「二河白道」をモチーフに自然の湧き水を利用した小川と池が2つあり、日本庭園ならではの風情と季節の変化を楽しめる憩いの場となっています。また、重要文化財指定の「六時堂」や、「石鳥居」も見逃せません。
毎月21・22日に開催される、「大師会」・「太子忌」も見どころの一つ。毎回、骨董や雑貨など300~400もの露店が出店するため、掘り出し物探しを満喫できます。
※拝観料 中心伽羅500円 / 庭園300円