いけだNビル商店会・池田栄町商店街・「小林一三記念館」
阪急池田駅から徒歩約13分、五月山の麓の閑静な住宅地に建つ「小林一三記念館」。鉄道事業をはじめ、歌劇や百貨店など多くの事業を展開した実業家、小林一三の邸宅である洋館「雅俗山荘」をはじめ、茶室や展示室などからその生涯と事績を知ることができます。
かつての暮らしぶりを復元した「雅俗山荘」の内部は、思わず写真に収めたくなるようなレトロモダンな趣が随所に。1階には邸宅レストランも併設されています。
幅広い著作や俳句、茶の湯に精通する文化人としての顔も持っていた小林一三の交友関係の広さも、資料を通して再確認できます。
近衛文麿が命名した二畳の茶室「費隠(ひいん)」、小林一三が日本で最初に考案したという椅子式の茶室「即庵」を見学しながら、庭園をめぐるのも心やすらぐひととき。
2009年には「雅俗山荘」、茶室「即庵」・「費隠」、正門の「長屋門」及び「塀」の文化的価値が認められ、国登録有形文化財(建造物)に登録されました。
「雅俗山荘」に隣接する展示室「白梅館」は、阪急電車の車両を思い起こす仕切りを通り抜けると、過去にタイムトリップするというユニークな構成。映像や資料を通して、グループ事業の成り立ちや歴史を振り返ることができます。
近隣には小林一三が収集した約5500件の美術工芸品を用いて企画展示を行う「逸翁美術館」もあるので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。