福島聖天通商店街

　大阪キタの中心地・梅田を含む北区に隣接する福島区。なかでもJR福島駅周辺は、行列のできるラーメン店をはじめ和食やイタリアンといった個性的な店が多く、グルメを楽しみたい若者や会社員を中心に、昼夜を問わずにぎわっています。
　そんなJR福島駅の北側に広がる商店街が、福島聖天通商店街です。青空が見える商店街は、あみだ池筋を超えて西へ約330メートルも続きます。そこに飲食店、衣料品店、書店、雑貨店や食料品店などが並び、人や自転車が毎日行き交っています。

　西の鷺洲にあるお寺・了徳院への参詣道が発展してできた福島聖天通商店街は、100年以上の歴史を持っています。商店街の名前も、了徳院が「浦江聖天（うらえしょうてん）」の名前で親しまれていたことにちなんで名付けられました。
　了徳院には、江戸時代の易相の大家・水野南北が、このお寺の熱心な信者だったエピソードが残っています。地域の財産といえるこの逸話を生かして、福島聖天通商店街は「売れても占い商店街」というキャッチコピーで、街の魅力と歴史を発信しています。