東大阪市内最大級の商業集積地として発展してきた近鉄布施駅周辺。地域住民から働く人まで、毎日多くの人が商店街を利用します。このエリアにある複数の商店街をまとめる「布施商店街連絡会」は、個人店から大型店まで会員数約450という規模で活動しています。
「キャッシュレス決済の取り組みとして、初期は決済サービスを提供している会社の担当者を招き、会員対象の勉強会を実施しました。私たちの商店街は会員数も多く、業種や店舗規模によって事情が異なることもあり、個別で導入する流れとなっています。飲食店などを中心に、着実に広がっている実感があります」と、会長の加茂守一さん。
「2025年に向けて、全国からのお客様が増加すると予想されます。より一層キャッシュレスが普及するような雰囲気づくりをして、導入の機運を高めていきたいですね」と話してくれました。
商店街での利用状況を知るため、2店舗を訪問することに。まずは精肉と加工品を販売する「ミートショップ天佑」にお邪魔します。
「PayPay、d払い、楽天ペイを導入しています。実際には現金またはPayPayでの支払いが多く、キャッシュレスは若い方からシニアの方まで幅広い世代で利用されるようになりました」と、店舗を経営する中島英樹さんと未貴さん。
キャッシュレス決済ポイント還元事業「東大阪市キャッシュレスdeハッピーポイントキャンペーン」の実施期間には、PayPayの利用が増えたそうです。
「手数料が下がるといった店舗側のメリットがあると、さらに導入が拡大するのではと思います」。
2店舗目は、2015年にオープンしたピザ店の「That’s PIZZA布施店」へ。同店では現金とPayPayで支払いができます。
「商店街には、地元から遠方までさまざまなお客様が訪れるので、皆さんが使いやすい支払い方法をご利用いただければと思います」と、オーナーの梶原洋平さん。
「キャッシュレス決済はお釣りを用意する手間も省け、お店側もお客様も支払い作業がスムーズになるのが魅力です。最近ではキャッシュレスオンリーのお店も登場していますね。今後ますますキャッシュレス化は進むと感じています」と話してくれました。