大利商店街・カルチャー 「大利神社」
詳細な創建年こそ分かっていませんが、平安時代から鎮座すると伝わる、由緒ある神社が大利神社です。地域の氏神として祀られており、江戸時代末に刊行された書籍にも『大歳神祠』との名前で記載があります。
かつてこの地域では淀川の氾濫がたびたびあり、大利神社は17ヵ所ある浮島の1つに建立されたという歴史も。現在の社は1841年に修復されたもので、神仏集合の名残を受けてか、どこか寺を思わせる佇まいです。
神社に祀られている「大歳神」は五穀豊穣を司る神様。昔は大年村と称してましたが、後に利益を生むようにと大利村に改められ、そのためお参りすると商売繁盛にも縁起がいいと言われています。
1633年からは菅原道真公も祀り、学問の神様としても親しまれるようになりました。先代宮司の代では大国主大神(大黒天様)、事代主大神(恵美須神様)も合祀し、大利神社一か所でさまざまな神様に祈りを捧げられるようになっています。
毎年10月17日・18日には秋季例祭が開催され、神輿を車に積んで市内を練り歩く行事や、巫女さんが笹をお湯につけて参拝者にかけ、無病息災を祈る「湯立神事」も行なわれます。
神社に屋台が立ち並び、隣の公園では盆踊りが行われる7月恒例の「ねや川天神祭」も、地域の人でにぎわうのだとか。
社務所では、学業御守や交通安全の御守のほか、ちょっと珍しいペット御守も置かれていますので、立ち寄った際に、覗いてみてはいかがでしょうか。