戎橋筋商店街・こだわり店 「ヒロタ 大阪・えびすばし店」
シュークリームをのせた回転看板に、ブルーと赤を組み合わせたレトロなチェック柄をデザインしたテント屋根、ピンクを基調とした内装。戎橋筋商店街を通る人々が興味津々のこのお店は、洋菓子のヒロタ「大阪・えびすばし店」です。
1924年10月1日に創業したヒロタ。その第一号店となるシュークリームの実演販売ショップを戎橋筋にオープンしたのは1935年のことでした。一度は離れたものの、思い入れの深い戎橋筋に戻ってきたいという気持ちは強く、その思いを100周年イヤーに叶えたといいます。
フォトスポットとして人気を集めている回転看板と、店頭のカラフルなシュークリームディスプレイは、大阪のにぎわいを色で表現したもので、えびすばし店オリジナル。お店の奥にあるネオンサイン、歴史パネルの前で記念写真を撮る方も多いのだとか。
棚には、ロゴ入りTシャツやシューアイスを模したポーチ、キーホルダーといったグッズや100周年紅白饅頭をはじめとする和菓子類がずらり。ショーケースには、シュークリームにシューアイス、プチシュー、エクレアが並び、「全部食べたい!」欲求を抑えるのに苦労している様子のお客様も。
「100周年記念の商品もたくさんご用意しています。まずはクリームを増量した『100周年シュークリーム』。『100周年シューアイス』は、沖縄のサトウキビでできた“本和香糖(ほんわかとう)”を使い、さらに美味しく仕上げました。
さらに『100周年冷凍シュークリーム』は、この周年に合わせて開発した商品です。冷凍状態なら製造日から1年保存でき、冷蔵庫で5~6時間解凍すれば、通常のシュークリームと同じふわふわ食感をお楽しみいただけます」と教えてくれたのは、店長の久保田さん。
たくさんの商品を見て回るお客様から、ヒロタとの思い出話を聞く機会も少なくないそうです。
「『飲み会などで遅くなった時、親がお土産によく買って帰ってきてくれた』『子ども時代のご褒美おやつ』とのお声が多いですね。お客様の口からヒロタとの思い出をうかがえる点はもちろん、隣で聞いていたお子様が、『そんなことがあったんだ』と、ヒロタに関心を持ってくださるのもたいへん嬉しく思います」。
100周年の感謝をこめた商品は、ヒロタで育った年代の懐かしさをくすぐり、新しい世代の興味・ワクワク感をかきたてているようです。
「100周年を迎えられたのも、皆様が支えてくださったからこそ。本当にありがとうございます。これからも『美味しい』をお届けできるよう、励んでまいります」。
100周年商品は、直営店・オンライン・ポップアップストアで展開。チョコレートをコーティングしたプチシュー販売と、感謝の気持ちを表した内装は大阪・えびすばし店と東京・東銀座にある旗艦店のみの特別バージョンです。100周年のお祝いムードたっぷりの「ヒロタ 大阪・えびすばし店」を、ぜひ訪ねてみてください。