1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」。
その跡地に整備されたのが、大阪モノレール「万博記念公園駅」にある「万博記念公園」です。甲子園球場約65個分という広さの敷地に「自然文化園」や、日本が出展した施設のひとつであった「日本庭園」のほか、文化、スポーツ、ファミリーで楽しめるレジャー施設もある憩いの場です。
園内には梅やチューリップ、コスモスなど、季節ごとの花々が咲き誇ります。なかでも約5500本の桜が花開いた光景は圧巻で、桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」にも数えられています。
2024年3月20日(水)~4月7日(日)には、「SAKURA EXPO 2024」を開催予定。「夜桜と花火の鑑賞や、キッチンカーによるこだわりグルメの提供など、新たな花見の楽しみ方を提案します」と、万博記念公園マネジメント・パートナーズ広報担当の藤間さんは話します。
「自然文化園」には、岡本太郎氏によって造られた公園のシンボル 「太陽の塔」がそびえます。ライトアップで太陽の塔が輝くイルミネーションイベント(期間限定)も行われ、今もなお公園を象徴する存在です。
太陽の塔の内部公開(要事前予約※予約優先)では、「生命の樹」やプロローグ空間に復元された「地底の太陽」をはじめ、大阪万博当時の熱気を感じられる展示が。「かつて大阪万博を訪れた方には懐かしく、若い方には新鮮なアートを体験できるという感想をいただき、幅広い世代に興味を持っていただいています」と、藤間さん。
2023年8月には、万博の記念館である「EXPO’70パビリオン」に「別館」が完成。大阪万博当時に太陽の塔の頂部に設置されていた未来を象徴する「黄金の顔」の展示や、「EXPO’70体感ギャラリー」を見学できます。
各会場で来場客を案内したホステスのユニフォーム展示から、当時のファッショントレンドを知ることも。
パビリオンの中庭に設置したEXPO’70モニュメントは、おしゃれなフォトスポットとして好評だそうです。
藤間さん自身も、家族から思い出話を聞いたり、実際に施設を見て回ることで、大阪万博を身近に感じるようになったのだそう。
「当時の熱気を知ると、2025年の大阪・関西万博への期待も一層ふくらみます。多くの方に、かつての大阪万博を体感していただけたら」。
1年を通してさまざまな楽しみ方ができる万博記念公園。家族や友人らと一緒に出かけてみませんか。
【入園料】
自然文化園・日本庭園共通入園料:大人260円、小・中学生80円
EXPO’70パビリオン:高校生以上500円
※営業時間や休園日、太陽の塔内部見学などの料金はホームページ参照
※写真提供:大阪府/万博記念公園マネジメント・パートナーズ