生野銀座商店街・カルチャー 「生野八坂神社」
JR寺田町から商店街のアーケードを15分ほど進んだ場所にある「生野八坂神社」。長い歴史を誇り、地元では「生野の祇園様」として知られています。
「神社の創祀には諸説ありますが、古くから東成郡林寺村(旧地名)の氏神様として崇敬を受けてきました。明治期に天王寺区の河堀稲生神社に合祀された後、氏子有志の努力で復興。1955年に生野八坂神社の認証を受けて現在に至っています」と教えてくれたのは、宮司の土橋芳申(よしのぶ)さんです。
境内には、素盞嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りする本殿と、「大楠稲荷神社」、「三寶荒神社」、「歓喜殿」があります。御神木のクスノキは、大阪市の保存樹に指定され、見上げるほどの大きさ。御朱印や御守、「諸国客衆繁盛」を祈願した木札付き末広(扇子)の授与もあります。
年中行事では、年越しに樽酒と出車(だんじり)保存会による豚汁のふるまいがあるほか、2月3日の節分には景品付きの餅まきが行われます。
7月15日・16日に開催される夏祭りでは、神輿渡御の神事や、商店街の中を地車が曳行され、付近一帯がにぎわいに包まれるのだそう。
「祭りの日には商店街の出店もあり、地域ぐるみで盛り上げていただいています」と、土橋さん。商店街の一角に神輿庫があり、ガラス越しにいつでも神輿の見学ができます。
10月15日前週の土曜・日曜に行われる秋祭りでは、可愛らしい子ども神輿や、壮観そのものの地車が登場。
「神社の前を『桑津街道』が通り、道筋には多くの史跡があります。歴史巡りや商店街での買い物と合わせて、ぜひお参りください」。
清々しい空気を感じに、生野八坂神社を訪れてみませんか。