秋も深まる10月21日、石切参道商店街にて「ISHIKIRI JUNIOR HIGH SCHOOL PARADE」が開催されました。
石切劔箭神社の秋季大祭とあわせて、2025年大阪・関西万博の応援を目的として企画されたこのイベント。石切参道商店街で、石切中学校吹奏楽部がマーチ演奏を行います。出番を待つ中学生たちはおそろいのユニフォームに身を包み、緊張しつつもワクワクが止まらない様子。
10時半、いよいよパレードがスタート! 華やかな演奏が始まりました。
楽曲のなかには『六甲おろし』もあり、関西らしい選曲に商店街を歩く人も思わず笑顔に。参道沿いのお店が率先して道を広げ、パレードに拍手を送り、商店街はなんともあたたかな雰囲気に包まれました。パレードの後ろからは、大阪・関西万博ののぼりや旗を持ったイベント運営スタッフが続きます。
11時半頃、パレードは石切不動明王を過ぎたところにある広場に到着。広場には椅子が並べられ、中学生たちはその椅子に座ってさらに3曲を披露。観客と一緒に踊る一幕も見られ、最後にはアンコール演奏も。パレードは大盛り上がりで幕を閉じました。
演奏を終えて、「練習時間は短く大変だったけど楽しかった」「このメンバーで参道を歩けてよかった」と、興奮気味の中学生たち。顧問教員も「地域活動に参加し、万博の応援もできた意義のある時間でした」と、生徒たちを誇らしげに見つめていました。
石切中学校が母校だという、吹奏楽部の外部指導員・寺沢彰彦さんは、「皆さんに支えていただいたおかげで演奏は大成功。部員も充実感を覚えたようです。万博応援もできて、喜ばしいことです」と話します。
12時半からは、石切劔箭神社前にある石切回廊にて、シンガーソングライター・藪下将人さんのライブを開催。
和歌山県を中心に活躍している藪下さんですが、以前、東大阪市に住んでいた縁で『いしきり参へ行こうよ!』という楽曲を石切参道商店街に提供しています。「参道のレトロ感を表現した、口ずさんでもらいやすい曲。皆さんと歌いたい」と意気込みを語った後、薮下さんはライブへ臨みました。
たくさんのお客様の前で数曲歌い、トークでは参加者と軽妙なやり取りを交わします。笑い声が響くやさしいひとときののち、ライブの最後は『いしきり参へ行こうよ!』の大合唱で締めくくられました。
イベントを企画した石切参道商店街振興組合の理事長、中澄史雄さんは「吹奏楽パレードは予想以上に盛り上がり、参加スタッフも中学生もやりがいを感じてくれたようです。『いしきり参へ行こうよ!』は、商店街でも流しているので、地元の皆さんに藪下さんの生歌で聞いてもらえてよかった」とにっこり。
2024年2月には、日本相撲協会とコラボした「こどもダンボール相撲大会」も開催予定。その際も、石切中学校吹奏楽部が応援演奏をするそうです。
「石切劔箭神社にある宝剣『石切丸』の改元奉祝事業のため作られた『布都御魂之剣(ふつのみたまのつるぎ)』という曲を聞いていただけるよう準備していますので、楽しみにしていてください」。
今後もさまざまな形で、商店街から大阪全体を、そして大阪・関西万博までを盛り上げるイベントを企画していくという石切参道商店街。今後の挑戦にご期待ください。