【まいど!名物さん!】 個性的で魅力にあふれる大阪の商店街。本企画では、商店街で評判の店主さんにクローズアップします。
城東商店街「はまや食品 蒲生店」北野善章(よしふみ)さん
城東商店街組合にとって、切り込み隊長的存在が「はまや食品蒲生店」の北野善章さんです。アーケードに不具合があればすぐに工具持参で修理し、イベントがあるとなれば皆の意見を聞きながら、一つの方向性へと明るい声でまとめ上げていく。「精神的にも物理的にも頼れる存在」という商店街の人たちからのもっぱらの評判。
石川県出身で22歳の時、城東商店街にあった食料品店に就職。その後、のれん分けという形で独立し、今のお店をパートナーと一緒に切り盛りされるようになりました。「うちの自慢は売り切れごめんの新鮮な野菜や果物たち」と話す北野さん。毎朝4時30分に起床し、競りでその日の一番いい青果を、その日に売り切れる分だけ仕入れてきます。「競りでは欲しい品物が手に入らなかったり、逆に思わぬ値段で掘り出し物が手に入ったりすることがあり、それが楽しい。なるべく他店よりも季節を先取りして、目新しいものを売るようにしています」とのこと。
基本、次の日に商品を残すことはしないため、夕方になると商品が棚から無くなってしまうこともしばしば。それゆえ、その品質の良さにほれ込み、営業中の商店主らが訪れては買い物をして帰ります。料理の仕方やその日のオススメ野菜なども教えてくれるので、北野さんとの会話を楽しみ、元気をもらうために訪れてみるのもいいでしょう。