川原町商店街 「BAR TAYUU」井關さん
BAR TAYUUは、枚方市に思い入れがある人が集うショットバー。「商売よりもコミュニティ作りがメイン。人との関係作りの場所、お酒がアテで会話が中心のお店です」と笑顔で語るオーナーの井關さん。
井關さんは、コロナ禍で飲食店の売り上げが落ち込む中、枚方市とコラボし、自宅療養者用のお弁当宅配「チームデリバリー」を立ち上げました。個人事業主の50店舗が加盟し、最高で月6万食を宅配した実績も。
初めは大手デリバリーサービスの利用を考えたものの、加盟料が壁に。そこで、自前で地域密着型のデリバリーサービスをスタート。外出自粛時は店舗の来店者数は減るがお弁当が増える、来客が増えたらお弁当が減る、という現象を逆に活用し売り上げの確保が可能な仕組みを考えたといいます。井關さんが枚方市とのパイプ役となってデリバリーサービスが実現。現在も継続し、コロナ禍の飲食店を支えています。
こうした宅配事業を確立できた背景も、井關さんならでは。平成15年(2003年)まで開催していた枚方市花火大会復活へ向け平成26年(2014年)から活動を開始していたことで、コロナ禍初期には既に各商店街、枚方市、市長、議員等関係者を巻き込んだ人間関係の基盤ができていたそうです。こうしてコロナの混乱時にも関わらず、お弁当宅配を短期間で実現できました。