堺駅前商店会 自慢「立呑み処 庄八」
南海電鉄堺駅の高架下、個性豊かな店舗が立ち並ぶ様子は、地元から愛される堺駅前商店会の名物です。その中のひとつ「立呑み処 庄八」は、堺駅前商店会の3代目の会長を務めていた坂口庸一さんが切り盛りする気楽な立ち寄り処。L字のカウンター席だけを設えたこぢんまりとした店内は、常連さんだけではなく仕事帰りの1杯を目的としたおひとり様や、女性だけ・男性だけのグループなど、様々なお客様が入れかわり立ちかわり暖簾をくぐり、坂口さんとの会話を楽しみながらさっと飲んでさっと食べて、ほろ酔い気分で心地よく家路につくといった、まさに止まり木のような憩いの場所。
そんな同店は、酒の肴に提供するフードメニューも逸品ぞろいです。明太子入り、紅しょうが入り、うなぎ入り、ねぎ入り、しらす・みつば入りのバリエーションがあるだし巻き卵は名物メニューの一つ。熱々のまま頬張れば、だしの優しい味が口いっぱいに広がって、小腹がほど良く満たされます。メニューは自家製が多く、このだし巻き卵なら、紅しょうがは坂口さんが生のしょうがを自らじっくり漬け込んだもの。
同じく自家製のオイルサーディンも人気メニューで、火にかけたイワシとオリーブオイルの香りに食欲が刺激されます。系列店に本格的な焼肉店があることから、「フク」と呼ばれる牛の肺の肉を炒めた珍しい一品がメニューに並ぶことも。寒い季節になると、フグのひれ酒がリーズナブルに提供され、ヒレそのものの販売も数量限定で行われるそうです。