森小路京かい道商店街「お米の河内屋」朴井 雅博さん
令和5年(2023年)に創業150年を迎える「お米の河内屋」さん。「(先代からいくつもの戦争やはやり病など災難を乗り越えながら商いをしてきたという話を聞いてきましたが、)今ほど変革期に遭うのは初めてちゃうかな」と話すのは5代目店主、朴井雅博さん。妻の俊恵さんとともに店を営んでいます。
現代は、パンや麺類など主食が増えて米離れが進んでいるうえ、スーパーや宅配で購入することもできる中、「米屋で買う良さをわかってもらわんと」と、ここ数年は健康志向を打ち出しているといいます。
もともと銘柄だけに頼らず、毎年、日本穀物検定協会が発表する特Aランクに指定された中から低農薬のものに限り、さらには宮城県登米産など、産地もより絞り込んで15種ほどの米を販売。玄米で仕入れ、店内の精米機で好みの分についてくれます。
しかし朴井さんは「玄米食をお薦めしたい」と話します。「妻がどないしたら美味しく食べられるか研究してくれましてね、小豆と一緒に炊いたらハマりました」。俊恵さんが「米2合に対して生の小豆を一握り。20時間浸水してから玄米モードで炊飯するだけ。食感も食べやすい硬さです」と教えてくれました。さらには小豆を付けた「玄米炊きセット」の販売も検討中とのこと。「実はいつ店閉めてもいいと思ってたけど、玄米食のおかげか体の調子がいいし、この良さが浸透するまでもう少し頑張りたいね」(朴井さん)とまだまだ意欲は衰えません。