水無瀬駅前商店街「smile village ハルカフェ」赤羽 遼さん
「子育て中のパパやママがゆっくりご飯を食べられる場所をつくりたい」。赤羽遼さんはその思いを、ここ水無瀬駅前商店街でかなえました。「ハルカフェ」は、子ども連れのお客さんでも心置きなく食事を楽しめるキッズカフェです。
きっかけは、子育て中に直面した問題にありました。結婚後、小さなわが子の世話をしながら在宅でデザイナーの仕事をしていましたが、「子どもにご飯を食べさせながら自分も食べるのはすごく大変」。「いつ何を食べたか分からないまま、おなかいっぱいになっているんです」。息抜きにと外食に行っても、子どもがじっとしていなくて、「結局、疲れて帰ってくる」。
そんな赤羽さんと水無瀬駅前商店街とのつながりは、同商店街の土曜市に手作り作家として参加していたときにできました。名前をロゴマークにデザインしたスタンプを出品。これが縁で空き店舗の情報が入るようになり、かねて抱いていた「カフェを開きたい」という思いを、キッズカフェという形で実現させました。
お店の2階が子ども連れのお客さんのスペース。畳敷きの部屋のため、ねんねの赤ちゃんもはいはいの赤ちゃんも安心。おもちゃも置いてあります。キッズメニューには子どもの好きそうなものをそろえ、一方、大人用のメニューには子どもに取られてしまいそうなものは入れないという工夫をしています。
「こんなランチ久しぶり」という親御さんの声が「一番うれしい」と赤羽さん。カフェは令和4年(2022年)6月、5周年を迎えました。