駒川商店街「TACO房’s」林 久仁恵 さん
たこ焼き店「TACO房’s」でピックを握る林 久仁恵さん。漫才の掛け合いのような絶妙なおしゃべりが評判です。テレビのバラエティー番組が何度も取材に訪れるほどです。
林さんは、一緒に店に立つ店主の石橋真由美さんより歳が上ですが、「歳いってて態度大きいけど私の方が従業員」と笑わせます。2人の付き合いは35年になります。石橋さんが始めた喫茶店を林さんが手伝ったことがきっかけ。その後、石橋さんが喫茶店を閉じて始めた、たこ焼き店でも林さんは働いてきました。
「私が陰になり日向になり、ここまで来たんですわ」と誇らしげに話す林さんに、石橋さんが「日なたばっかりや」と突っ込みを入れます。取材に訪れたテレビ局関係者は、2人の掛け合いを「漫才」と面白がったとのこと。「話術にたけていて、それはもう営業部長のよう」と、石橋さんは林さんを頼りにされてます。
誰とでもすぐに打ち解けてしまう林さん。1人暮らしのお年寄りが来店したときも「うまく話を合わせてくれます」と石橋さん。お年寄りは「元気をもらった」と喜んで帰っていきます。
帰宅途中の小学生がお店の前で「ただいま」とあいさつしていくと、「お帰り。気い付けて帰りや」と声を掛けます。こうした交流もこのお店の日常です。
おしゃべりで周りを楽しくする林さんの元気の源は、夫と楽しむお酒と、しゃべって笑うことだそうです。生まれも育ちも駒川の林さんは、商店街が以前のように元気になってほしいと願われています。