京橋中央商店街「カイザーゼニヤ」玉野 健一 さん
80年以上の歴史を持つ老舗ベーカリー「カイザーゼニヤ」は現在、三代目としてお店を受け継ぎ、店主を務めている玉野健一さんが切り盛りされています。昔ながらの味を受け継ぐ自慢のパンを精魂込めてつくり続ける玉野さんは、温和な表情で地元の常連さんに慕われています。実は玉野さん、若い頃は吉本興業で芸人さんのマネージャーを務めていたという、意外な経歴を持っています。
玉野さんは、学校を出てすぐにお店を継いだわけではありません。「お笑いが大好きで芸人さんたちの世界で仕事をしてみたいと思い、吉本興業に入社しました。入社後しばらくは、マネージャー見習いとして、先輩の担当マネージャーに付いて仕事を覚えました。一人の、あるいは一組の芸人やコンビに専属で付くのではなく、複数人、複数コンビのマネジメントをするのが普通でした。吉本では、マネージャーがあれこれと面倒を見て芸人を育てるのではなく、自分で育ってもらえるような雰囲気づくりを大事にする方針をとっていました」と玉野さん。
担当した漫才コンビ、落語家は、やすし・きよしさん、桂三枝(現・文枝)さん、笑福亭仁鶴さん、紳助・竜介さん、明石家さんまさん、オール阪神・巨人さんなど、今では大御所とされる方々ばかりというから驚きです。お笑いが好きな人は、「カイザーゼニヤ」で玉野さんの昔話や、有名な芸人さんの秘話をぜひ聞いてみてください。
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