千林商店街 自慢「シューメイト花幸」
商店街のちょうど中央辺りに位置する「シューメイト花幸」は、昭和22年(1947年)の創業です。店主の今西幸嗣(こうじ)さんの祖父が創業者ですが、もともと華道の師範だったそうです。戦後の激動の中で、全く別業界の靴販売店へビジネスの転換を図ったのでした。
今西さんが、革靴やスニーカーを中心としたスタイルを確立して現在地に開店したのは平成9年(1997年)のことでした。同店では「靴とインソールの専門店」とうたっているように、かねてからインソール(中敷き)の重要性を説いています。今西さんは、3代にわたって靴の販売を行ってきた中でその重要性を強く実感し、一人でも多くの方に正しい靴選びをしてほしいと言います。
「足に合わない靴を履き続けて足元や膝、腰に異常をきたしている人がいかに多いことか。そんな状態で歩いていると症状は悪化する一方です。フィットした靴は足を正常に保ち、快適な歩行を促し、ひいては健康増進につながります」と今西さん。同店では、正しい靴選びとオーダーインソールの相乗効果で、その人に本当に合った1足を提供しています。
これまでは既成のインソールのみを取り扱っていましたが、既製品が足裏にフィットしない人も多いとのこと。そこで令和3年(2021年)8月から導入したのが、熱成形により足裏に高精度でフィットするオーダーインソールです。「靴に悩む全ての人に、歩く楽しさと健康を届けたい」と今西さんは語ります。
理想の履き心地を求めて地域の外からもお客さんがやってくる、ここでしか手に入らないサービスを提供する店舗があること。千林商店街という大きな商店街ならではの自慢の1つです。