天神橋筋四番街商店街「西洋茶館」栗原 勝 さん
「西洋茶館」は、英国の小さなティールームをモチーフにしたお茶とケーキのお店です。石造りの外壁と艶のある木製の窓枠は、にぎやかな商店街の中でもひときわ印象的です。店内に入ると海外から買い付けたというアンティークの家具・小物が並んでおり、中には100年、200年の歴史を持つものも。
カウンターの中で紅茶やコーヒーを淹れているのが、店主の栗原勝さんです。幼少期から商店街を利用しており、天神祭にも毎年訪れていたそうです。「西洋茶館で働き始めて、お客さんを“喜ばせ続ける”ことの大変さを知りました。それでも、お客さん、商店街で働く人たちと仲良くできるこの場所のことは、ずっと好きでいられます」と栗原さんは言います。
新型コロナウイルス感染症の影響で、店内飲食を取りやめ、テイクアウトのみにした時期もありました。「ケーキや焼き菓子を買ってくださるお客さんから、『頑張ってね』『店を残してください』という励ましの言葉をたくさんいただきました。お客さんに助けられてこの店があるんだということを、改めて実感する機会となりました」と栗原さんは感慨深く振り返ります。
創業34年目の“ティールーム”には、四代にわたって通ってくれるお客さんもいるそうです。栗原さんは最後に、「何年経っても、変わらない雰囲気でお待ちしております」というメッセージをくれました。変わらないことの大切さを知る栗原さんと西洋茶館は、これからも商店街の名物さんとして、あたたかく私たちを迎えてくれることでしょう。
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